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バイオマーカー・トピックス(No12.2008年5月17日)


バイオマーカーの探索・発見・適応への関心が内外で急速に高まってきています。トランスクリプトミクス、プロテオミクス、メタボロミクス等のポストゲノミクス研究の急速な進歩と実用化、テーラーメイド医療の進展、癌などの各種疾病の早期発見・診断への関心の高まりなどを背景に、それに寄与できるバイオマーカーが注目されてきているからです。

「バイオマーカー・トピックス」は内外で発信される数多くのニュースや雑誌記事、論文などから適宜選んで、その要約やポイントを日本語で紹介するものです。

皆様の研究活動やビジネスに少しでも役立てばと願っています。

なお、翻訳はサイリックが担当しており、専門用語などは的確でない場合もあることをご容赦ください。また長文の場合はサイリックの判断で一部のみを紹介しています。正確なことは直接原典で確認してください。(多田 丞)

 

<目次>

TriMark Communications 癌バイオマーカーに関する調査レポートを発行(2008年4月刊). 1

腫瘍マーカー(Tumor marker). 3

バイオマーカーコンソーシアム主催の2008年BIO国際会議を開催(2008年6月19日). 4

 

(2008年5月12日)

TriMark Communications 癌バイオマーカーに関する調査レポートを発行(2008年4月刊)

Biomarker Technology Platforms for Cancer Diagnoses and Therapies

(「癌診断・治療のためのバイオマーカー技術プラットフォーム」)

癌の優れた予防法、診断・治療技術や予後改善技術等が開発されてくるまでの間、癌の罹病率や死亡率を少しでも減らすには早期の診断・発見及び治療選択が重要となる。

肺癌、乳癌、大腸癌、前立腺、卵巣癌等の固形癌においては、治療を行っても転移が生じると、長期の生存率は早急に悪化する。

このような場合、癌の初期段階での検査・探索や診断をおこなうためのバイオマーカーの開発は非常に重要であることは明らかである。

さらに、癌の進行・進展を診断するための測定も、癌治療を成功に導くために必要である。

このような理由から、癌の検査・診断や分析ためのの新しくかつ有効なバイオマーカーの開発は、癌診断・治療の中心的課題となってきている。

核酸バイオマーカーの診断への使用は、こうした問題への回答を与えるものとなろう。さらに、蛋白質バイオマーカーも有用である。

TriMark社がまとめた調査レポート「Biomarker Technology Platforms for Cancer Diagnoses and Therapies」は、癌を分析し治療するための新しいバイオマーカー技術プラットフォームを開発しているこれらの特定の癌診断市場について調査・分析したものである。

バイオマーカーは、癌の発症・進行過程に沿って、どのような治療戦略が有効であるか、また長期の生存期間を維持するための手段や再発防止策にとっても同様に有効である。

当該調査レポートは病院、クリニック、研究所および医者などが使用するバイオマーカーの測定・検査・診断のための装置、検査試薬および関連製品の開発・供給及びサプライヤーについて調査している。

この調査の主な目的は次のとおりである。

●癌バイオマーカーのための利用可能な同定技術の開発やドライバーの動向及びそれに使用されるドライバー、プローブ・ベース核酸分析、マイクロアレイ、シークエンシング装置、質量分析装置などを含む包括的なプラットフォームを開発している診断企業などの調査を行っている。

●新しい癌バイオマーカー―例えば、予知、選別、診断、モニタリング、ファーマコゲノミクス(創薬)、治療―の基礎的原理から臨床応用までの開発動向を分析している。

●市場の現状や成長見込み、特に乳癌の診断や癌の予知などの今後急成長が期待される癌診断分野の可能性などを明らかにしている。

●癌診断の世界市場の分析を通じての世界的な産業開発を予測している。

●特に癌バイオマーカーを使った検査・診断のための新しい試薬の開発動向も取り上げている市場シェア、売上予測および市場ドライバーの詳細な分析および限界などを調査士、新しい癌バイオマーカーを使用する様々な市場動向および機会についても検討している。

(以下省略)

 

(2008年5月8日)

腫瘍マーカー(Tumor marker)

腫瘍マーカー(Tumor marker)とは、癌の発生や進展に応じて生じる分子であり、それを測定し同定することでがんの検査・診断あるいは臨床管理に有用である。

理想的なマーカーは、患者が悪性腫瘍を有するかどうかを「血液検査」によって判別できるものであり、がんの発症あるいは進展段階、あるいは治療に対する反応(効果)に関連して簡単かつ再現可能な判定手法となるものである。

ところが、現在利用可能な腫瘍マーカーはこの理想にマッチしていない。

腫瘍マーカーは、次の4つの目的に使用することができる。

(1) 一国あるいは一地域での癌にかかるリスクの高い人口あるいは健康である(癌にかかりにくい)人口をスクリーニングすること

(2)癌の有無、あるいは癌の特定のタイプの診断を行なうこと

(3)患者における治療あるいは非治療の結果の予後を判定すること

(4) 外科手術、放射線治療、化学療法を受けて小康状態にある患者の治療経過をモニタリングすること

検査がその要求に全て答えられるとは限りません。

特にマーカーの場合、一般の健康な人々とハイリスクな人々を判別するツールとして、その技術が確立してとはまだいえません。

この理由は利用可能な検査の感度や特異性にあり、また流行性の低い癌の場合はそうである。

一般に発症例の少ない(流行性の低い)癌では高感度で高品質(特異性ある)の検査であっても、予測値は低い可能性がある。

腫瘍マーカーには、簡単に系統的に組織化しにくい多くの物質を含んでいる。

それらが一般的な生産物か癌細胞に関連したものか、あるいはどれも癌細胞ではないかもしれないことが議論されている。

それらは、正常な要素の特異的な癌の産物の代表である。いくつかのマーカーはがんの存在を示す反応として組織によって産生されている。

(「Testicular Cancer Overview」8/May/2008より)

http://www.tc-cancer.com/tumormarkers.html

 

(2008年5月2日)

バイオマーカーコンソーシアム主催の2008年BIO国際会議を開催(2008年6月19日)

 

バイオマーカーコンソーシアム(Biomarker Consortium:NIH財団が管理しているバイオマーカー研究支援組織)は、BIO(米国バイオインダストリー協会)が開催する200年の総会でバイオマーカー研究の国際会議(2008年6月19日、サンディエゴ)を開催する。

○2:00-3:30 p.m

“Accelerating the Identification and Development of Biomarkers for Human Health Through Public-Private Partnerships.”

○4:00-5:30 p.m.

“The Promise and Progress of The Biomarkers Consortium.”

バイオマーカー・コンソーシアムは、国立衛生研究所(FNIH)の根拠によって管理された社会個人のバイオ医学の研究協力です。

幅において先例がないので、バイオマーカー・コンソーシアムは政府、産業、忍耐強い支持グループおよび他の非営利的な民間部門組織を抱擁します。

NIHの根拠に加えて、創設会員は国立衛生研究所、食品医薬品局、およびアメリカの製薬の研究およびメーカーを含みます。

コンソーシアムの他のパートナーはメディケアとメディケイドのサービス(CMS)センターおよびバイオテクノロジー・インダストリー機構を含みます。

最近10年間以上にわたって、治療や医薬品の改善のために有用で最適なバイオマーカーの開発に力が注がれてきた。

しかし、それにもかかわらず、バイオマーカーの評価や鑑定を国際的に共通させるハーモナイゼーションはいまだに達成されていない。

 

バイオマーカー・コンソーシアムは、バイオマーカーの基礎的かつ応用的な研究を支援し臨床適応に導くことで、安全で有効な医薬品や治療法の開発を支援することを目指して、バイオマーカーの早急な開発と評価技術を構築しようとしている。

バイオマーカー・コンソーシアムは、実行可能なバイオマーカーを識別し、それらの個々の値を確認し、研究および規定する承認でのそれらの使用を形式化するためにアプローチを調和させるでしょう。

バイオマーカー・コンソーシアムに関する補足情報については、バイオマーカー@fnih.orgで私たちにemailしてください。

国民の根拠に関してより詳細には、健康の研究所がwww.fnih.orgに行きます。

 

 

バイオマーカーの有効な識別および配備は、予言的で、予防で、個別化された医学の新時代の達成にとって必要です。

バイオマーカーは、基礎的・翻訳の研究を加速し、広範囲の疾病用の安全で有効な薬および治療の開発を促進し、臨床の実行をガイドするのを支援すると約束します。

バイオマーカー・コンソーシアムは、実行可能なバイオマーカーを識別し研究、治療・診断の開発および承認で使用するためにそれらを有効にすることへのアプローチを加速し調和させるその53の会員会社および臨床の実行の専門知識および資源を組み合わせるように努力します。

バイオマーカー・コンソーシアムは、これまでに2つのバイオマーカー探索プロジェクトを実施しており、非ホジキンリンパ腫、非小細胞肺癌からみつけられたバイオマーカー候補物質について臨床試験が計画されている。この探索にはNCI(米国国立癌研究所)によるFluorodeoxyglucose-Positron Emission Tomography(フルオロデオキシグルコース陽電子放射断層撮影(FDG-PET)を使用しての評価が行われた。また、製薬企業4社がGlycemic(血糖症)の予知にアディポネクチンがバイオマーカーとして使用できないかどうかの臨床試験を準備している。

さらに、現在もいくつかの新しいプロジェクトを含むコンソーシアムの新しい戦略が準備されている。

http://www.biomarkersconsortium.org/index.php?option=com_content&task=category&sectionid=8&id=30&Itemid=61

http://www.biomarkersconsortium.org/index.php?option=com_content&task=view&id=108&Itemid=61

 

 

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